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株式会社ミナカミ

受信機

1.受信機

受信機は火災信号等を受信し、火災の発生を防火対象物の関係者に報知する自動火災報知設備の中枢となるものなので、その機種の選定および設置位置には、十分検討して決定しなければならない。

(1)受信機(総合操作盤も含む)の設置場所

受信機の設置場所は、防災センター等(防災センター、中央管理室及び守衛室等)に設けること。
これは火災信号等を受信した際、直ちに適切な警報伝達及び消火活動を行い得る人が常時いる場所でなければならないためである。

(2)設置場所の条件

受信機は下記のような環境条件の場所に設置すること。

・受信機の正面に直射日光が当たらない個所

・操作点検に際して適当な空間が保たれ、かつ、障害となるようなものが付近にない個所

・振動衝撃の影響を受けるおそれのない個所

・湿度又は温度が高い場所で機能に影響をあたえるおそれのない個所

(3)2台以上の受信機を設置する場合

1つの防火対象物に2台以上の受信機が設けられている場合は、次の措置を講じること。

・受信機のある場所相互間で同時に通話することができる電話又はインターホンを設ける。ただし、同一室内に2以上の受信機が設けられている場合は、当該等受信機間の通話装置を設けないことができる。

・地区音響装置はいずれの受信機からも鳴動させることができること。

(4)設置位置

・受信機の操作スイッチは、床面からの高さが0.8m(椅子に座って操作するものは、0.6m)以上1.5m以下の位置となるように設けること。図(a)、(b)、(c)、はそれぞれの型の操作スイッチの高さを示したものである。

・受信機の周囲は、操作上又は点検実施上支障とならない位置で、かつ、操作等に必要な空間を保有すること。

・自立型の受信機等で、他の操作盤、配電盤等と並べる列盤式のものは、全体として、必要な空間を保有すること。

(5)設置方法

受信機は、地震等の振動による障害がないように、堅ろう、かつ、傾きのないように設置すること。

[壁掛型]
壁掛型の場合は、壁面に設置するので、脱落等のないように取付ける。一般的には座板等を使用し、これに受信機を取付けるが、壁面の強度が弱い場合には、補強材を使用し取付けること。

[自立型]
取付けボルトを用いるなどして、直接床面又は壁面に、堅ろう、かつ、垂直に設置すること。なお、地震等により、倒れないよう堅固に設置すること。

(6)電線・配線

[電線の引込口]
電線の引込口は、通線のあと、ほこり、水滴などが入らないようにふさぎ、電線は被覆の損傷等を防ぐため、テープなどで十分に保護すること。

[結線]
・配線の整理、接続
電線(ケーブル)は、点検に支障のないように、端子配列順に配線ダクト等で納めること。なお、電源線は、信号線等とは別に納め、配線は端子の配列順に引出し、誤りのないように確実に端子に接続すること。

・電話線引込ボックスの間隔
電線路は通常、電源回路と、感知器回路用等の2種類となる。従って、図のように設けること。

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