【消火設備】10.動力消防ポンプ
動力消防ポンプ設備
動力消防ポンプ・ホース・水源等により構成され、水源までホースをひき、ポンプにより水を放水する設備
配 置
動力消防ポンプ設備は、水源の直近の場所に常置する。
ただし消防ポンプ自動車又は自動車により牽引されるものは、
水源からの歩行距離が1000m以内の場所に常置することとしてよい。
級 別
動力消防ポンプは規格放水性能及び高圧放水性能に応じ
A-1級、A-2級、B-1級、B-2級、B-3級、C-1級、C-2級、D-1級、D-2級に区分される。
D-1級、D-2級は規格放水量が0.2m3/分に満たない為、防火対象物に設置する動力消防ポンプ設備の基準には該当しない。
動力消防ポンプの種類
【消防ポンプ自動車】
ポンプが自動車の車台に固定された動力消防ポンプをいう。
【可搬消防ポンプ】
ポンプが車両を使用しないで人力により搬送され、又は、人力により牽引される車両若しくは自動車の車台に取り外しができるようにとりつけられて搬送される動力消防ポンプをいう。
防火対象物の種類 | 規格放水量 |
---|---|
屋内消火栓設備の設置を必要とするもの |
0.2m3/分以上 |
屋外消火栓設備の設置を必要とするもの |
0.4m3/分以上 |
水 源
水源は水槽、池、湖、河川等四季を通じて水源水量を確保できるものとし、
規格放水量に応じて、水源の防火対象物の各部分からの水平距離が定められている。
水源の配置
動力消防ポンプに必要な水源は、水源を中心に、下表の水平距離を半径とする円により、防火対象物の各部分が覆われるように配置する。
動力消防ポンプの規格放水量 | 水平距離(半径) |
---|---|
0.5m3/分以上のもの |
≦100m |
0.4m3/分以上~0.5m3/分未満のもの |
≦40m |
0.4m3/分未満のもの |
≦25m |
水源の水量
規格放水量で20分間放水できる水量以上とする。
ただし、その水量が20m3以上となるときは20m3としてよい。